現在建築中のGH。
着々と工事が進み、各種金物の取付や構造用合板・筋違いなどの取付が行われています。
弊所が木造建築物を設計する際に必ず設置しているモノが御座います。
壁の中心に取り付けられている黒い物体。
こちら、『制震ダンパー』といいます。
地震の揺れによる層間変位を低減してくれる装置です。
今回は、阪神・淡路大震災の揺れを基準に、計算上40%低減されるよう設計しました。
木造建築は、本震時にダメージを受けた箇所(土台アンカー部分や引抜金物部分等)が余震時に崩壊してしまうことが多いです。
これから起こるであろう首都直下型や南海トラフといった大地震の際のそのような被害が少しでも軽減できればと思っています。
以前、住宅の改修の依頼を頂いた時も、こちらの『制震ダンパー』を設置しました。
その時は設置出来る箇所が限られてしまい、40%低減までは設置できませんでしたが、ちょっと大きな揺れを感じる地震があったとき、以前より揺れが少なく感じたと施主様は仰られてました。
この装置が機能するような地震は起きてほしくないですが、近いうちに必ず起こると言われていますからね。
この先も設計に盛り込んでいこうと思います。
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